2012-12-01
オナモミ
春夏に花が咲き、秋に実が成り、種を結ぶ。
多くの植物が、このようなサイクルで四季を過ごし、寒い冬は種で土の中で過ごし、暖かくなる春を待っています。
秋、原っぱを歩くと、足元にいっぱいの種がくっついたという経験はありませんか?
たぶん、多くの人が子どもの頃、服にいっぱい種をつけて帰った、ということがあることと思います。
今の季節、道ばたの野の草をよくみると、まだ種がかろうじて残っているものがあります。
「くっつき虫」とよばれるそれらは、その名のごとく、動物や、人にくっついて、距離を伸ばし、また新しい地で、芽を出すのが目的です。
くっついた種をよくみてみると、先端が曲がっていて、くっつきやすい形になっています。
写真はオナモミの実ですが、この鉤針のような形は、私たちの日常の暮らしの上で使っているもののヒントになっています。
マジックテープがそれです。
他のくっつき虫たちも、いろんな形をしています。じっくりみると不思議がわかって楽しいですね。