2012-01-25
冬の風に乗って
冷たい風が吹き、ふと上を見上げると、青空に葉っぱがたくさん舞い降りてきて。
なんだか、スローモーションのように、きれいな景色だったりします。
ああ、冬だなあと感じます。
もうすっかり、冬の風。
冬の草木の枯れた様子は、「冬枯(ふゆがれ)」ともいわれます。
こんなとき、大きな木の下、青い空を見上げると、くるくるとまわりながら小さな葉っぱが降りてくるのをみることがあります。
手にとってみると、このケヤキの葉。
小さなケヤキの葉には、そのまた小さな種が付いていて、それが、上手にくるくるまわる葉っぱの訳でした。
絶妙なバランスを保っています。
くるくると葉っぱは風に乗ることで、遠くへ遠くへと行こう(種をはこぼう)という、ケヤキの工夫のようです。
ケヤキは山にも自生していますが、街路樹や、公園の木としておなじみの木です。
大きく枝をひろげる、とても美しい樹形の木です。
この季節、まだ少し、葉がのこっている木もあります。
その小さな葉ひとつひとつが冬の風に上手に乗って、種をとばそうとしていると思うと、そのかわいらしい様子に、微笑ましく思えます。