2012-01-10
ススキ
お月見でお馴染みだったススキ。
冬になった今では、ふわふわの綿毛のついた穂になって、風に吹かれてとんでゆきます。
ススキは、「尾花(おばな)」ともよばれ秋の七草のひとつとして古来より親しまれてきた植物。
その茎は、萱(かや)とよばれ、利用されてもきました。
野原でも、少し放置された時間が長い草原、空き地でみられる植物です。
大きな株で、立派なススキ。ススキの穂が揺れる景色は、なかなか情緒があります。
ススキの穂に、スズメが止まって、種を食べているのをみかけたことがあります。
冬には、鳥たちにとって食べ物が少なくなる分、ススキの種もとても貴重な食べ物になるのだと思います。
あの柔らかな穂に、スズメがとまっても、穂は少し弛むだけ。鳥の体重の軽さに驚いたりもします。
ひとつの穂のなかに、数えきれない種(綿ぼうし)があって、鳥たちにも少しお裾分けしつつ、風に乗り、また遠くへ飛んでゆくススキの種。
よく見ていると、本当に野の草って愉しいなあと思います。