2012-06-17
森のおてがみ オトシブミ
今の時期に、葉っぱがきれいに丸まった筒状のものが落ちていたり、葉っぱの先にぶら下がっていたりします。オトシブミとよばれる虫が、上手につくった「森のおてがみ」です。
「揺籃(ようらん)」ともよばれるものです。
小さなお母さん虫が、卵をひとつ入れて丸めた葉っぱのゆりかご。
作っている途中のオトシブミをみたことがあるのですが、本当に上手に葉をまるめていきます。
小さな虫の造形美にほれぼれします。卵から孵った幼虫は、その葉を食べて育ちます。
「オトシブミ」というのは、「落とし文」のこと。日本語はとてもすてきだなあと思います。
それぞれのオトシブミたちには、好きな葉っぱがあり、その木の葉でつくられます。
子どもたちにもみつけやすく、手にとってみることもできる初夏の森のおくりものです。
庭先の木々でもみつけることができますよ。